第9回一関市景観まちづくり賞
景観部門 奨励賞受賞
舞川の高台に建つ数寄屋造りの家。
廊下から一望できる北上川や一関市郊外の景色が格別。朝は靄がかかると雲海の様に見え、日中は新幹線の様子、夕方は真っ赤な夕焼けが見え、一日中見ていられるとオーナー様。細部までこだわり、ふたつとない素材を各所に使い、伝統的な和の美しさを感じさせる旅館のような佇まいに。丸伊建築40年の「集大成」となる作品が今ここに完成しました—
玄関には北上川の埋もれ木を使うなど、いたる所に年月をかけて乾かした天然木を使用しています。また、和室の建具は秋田の天然杉の古材を使用。収まりに苦労しましたが、購入できない貴重な素材を活かした和室は唯一無二のものに。
着工より10か月、お話を頂いてから何年が経ったでしょう…。今回は丸伊建築にとっても、とても大きな仕事で職人の腕を試される仕事でした。40年間培ってきた職人の腕、たくさんの業者さんの協力があったから成しえたのだと思います。ほぼ洋風住宅を手掛ける私達ですが、このような仕事をくださったオーナー様には本当に感謝しております。
ありがとうございました。